『真の成功』とは何か?
前々から道幸さんには、当会報誌の「特別対談」にご登場いただきたいと思っていたのですが、ついに念願が叶いました。本日はお忙しい中、ご協力いただき感謝いたします。
さて、道幸さんは2004年に初の著書『加速成功』(サンマーク出版)を出版され、わずか2週間で5万部を売り上げるという、華々しい出版デビューを果たされました。当時、京セラの稲盛会長の新刊と共に宣伝されていたのがとても印象的でした。
『加速成功』という言葉は、道幸さんのブランドイメージそのものですので、今日はこの『加速成功』というキーワードをテーマに対談を進めて行きたいと思います。
『加速成功』という言葉は、実はサンマーク出版の植木宣隆社長が考えてくださったタイトルなのですが、お陰様で僕の仕事の代名詞のようになっていますので、ありがたく使わせていただいています。『加速ビジネス塾』や『加速成功実践塾』というような名称でセミナーも行っています。
そうだったんですか!でも、道幸さんにぴったりのタイトルですよね。29歳で独立され、わずか1年半で年収が9倍になられたわけですから・・・。『加速成功』の本に掲載されたプロフィールにも書かれていますが、独立された当時は妻子持ち、貯金なし、資格なしの三重苦の状態からスタートされたとのこと。そんな道幸さんがどのように成功されていったのかが、『加速成功』の本には詳しく書かれているわけですが、そのサクセス・ストーリーにちりばめられた成功の秘訣は、読んでいてとてもインスパイアされます。
道幸さんの本の素晴らしいところは、単なるノウハウだけではなく、成功した人たちがどのような考え方をし、どのような行動戦略を取ったのかが書かれている点ですね。もちろん、道幸さんが探求された結果としての成功法則のエッセンスも珠玉の数々ですが、成功する人とそうでない人の発想の違い、考え方の違いがハッキリわかるのが、何よりも素晴らしいと思います。読む人が「自分にはこんな発想はできない」と自覚すること、つまり、今の自分と成功者とのギャップを認識するところからしか、成功への道のりは始まらないからです。
ありがとうございます。松永先生にそのように言っていただいて、とても光栄です。
まずは、道幸さんの『成功』の定義を教えていただけますか。
そうですね、『真の成功』といえる状態には、いつくかの条件があると思います。一つは心の平安があること。そして、一切の経済的不安から解放されていること。健康と活力に満ちていること。自分にとって価値ある目的と理想(志)を生きていること。それから、愛情あふれる豊かな人間関係。そして、社会に貢献して、多くの人に感謝されていること。この6つがあげられると思います。
それは、『自分らしく成功する』ということでもあると思うのですが、この『自分スタイルの成功』をお手伝いするために、多くの人や企業をコンサルティングさせていただいています。
『自分らしく成功する』というのは、とても大切なことです。私は、『真の成功者』のことを『天下人(てんかびと)』と呼んでいますが、その定義は、『自分の可能性の頂点に立った人』のことです。それは、自分以外の人間になることではなく、どこまでも「自分とは誰か」ということを探求し続け、潜在能力を開花させることに挑戦し続け、自分の可能性の頂点を極めることなのです。社会的成功はその結果としてやって来ます。
おっしゃる通りだと思います。『自分らしく成功する』・・・このことを実現するために、僕は
『成功哲学』・『 戦略・マーケティング』・『精神世界(スピリチュアル)』の3つの柱を融合したコンサルティングメソッドを用いて、クライアントが独自の才能を発見することを助け、人生の充実を目指すお手伝いをさせていただいています。(図1参照)
例えば、『大木』と『チューリップ』。読者の皆さんは、どちらがいいと思われますか。大きくて頼れる『大木』でしょうか。それとも綺麗で可愛らしい『チューリップ』でしょうか。これは、答えにくい問いだと思います。なぜなら、どちらもそれぞれ真似できない独自の強みを活かしており、どちらがいいとかを比較するものではないからです。『大木』は『チューリップ』にはなれませんし、その逆も然りです。しかし、多くの人は、隣の人が持つ光輝く部分に焦点を当てて、憧れていることが多いのではないでしょうか。

その通りですね。多くの人が、『自分』以外のものになろうとします。しかし、『自分』以外のものになることは、たとえ社会的に見て成功していたとしても、その人は『不幸』です。心の平安も喜びもありません。それは「偽りの成功」です。
松永先生がおっしゃるように「自分とは誰か」ということを探求し、外側の見える部分だけでなく、自分の内側を磨いていくことの方がもっと大切なことだと思うのです。その磨いた結果として『自分のブランド』の構築ができていくからです。
『パーソナル・ブランディング』とは?
『自分のブランド』の構築ということについて、もう少し詳しくお話しいただけますか。
はい。すべての人がみな、才能を持って生まれてきています。その人だけの強み。それをUSP(ユニーク・セリング・プロポジション)といいます。独自のセールスポイントともいえるでしょう。それを見つけ出し、自分自身をブランド化すること。それが『パーソナル・ブランディング』であり、『自分のブランド』を構築する、ということです。
これからの時代に求められるのは、「自分で自分の強いところをどんどん伸ばしていくこと」です。自分にしかない価値を伸ばすことによって、自然と良いサイクルで仕事や人生全体がまわるようになります。人生を無理なく楽しく生きて、自分らしく、自分スタイルの成功を創造してみませんか?というのが、僕の提案していることなのです。
この『自分のブランド』の構築をお手伝いするために、年に2回、『加速成功実践塾』を開催しています。2日間の集中セミナーなのですが、そこでは参加された方の強みや売りを発見する秘訣や、これからの格差社会を生き抜く為に必要な『パーソナル・ブランディング』の方法や考え方をわかりやすくお伝えし、ご自身のブランド構築へ向けて走り出していただきます。 自分の持てる才能に自分で気付き、その才能を磨いて、心からこうありたいと思う人生を自分らしく生きること。『パーソナルブランド』を確立することは、より良い人生を生きるための強力なツールとなります。
『加速成功』の本当の意味
ちょうど『加速成功実践塾』のお話しが出てきましたので、『加速成功』そのものについてお尋ねします。『加速成功』という言葉を聞くと、あたかもテクニックやノウハウを用いて成功を加速させることのように錯覚しますが、その意味するところは異なりますよね。
ええ、異なります。私の著書『加速成功』の本を読んでいただくとお分かりいただけると思いますが、『加速成功』を下支えするのは、やはり『蓄積の法則』なのです。『加速成功』とは、正しい成功曲線に乗った結果、ある時点で急に成功の速度が加速することです。正しい成功曲線とは、指数関数のグラフのような曲線です。(図2参照)
指数関数の曲線は、はじめなかなか上昇しませんが、ある地点を境に急に上昇します。正しい成功曲線も同じです。下積みの時期の蓄積が長ければ長いほど、ある時点でブレイクし、急激に成功します。ブレイクする人、有名になる人は、だいだい1年〜2年でなってしまうのですが、それまでにはその人なりの下積みの時期があります。
僕が独立して、わずか1年半で急激に成功できたのも、20代にビジネスの基本や様々な成功法則を学び、成功者について研究し、自分なりの手法を体系化して蓄積してきたからです。

下積み期の蓄積がないと成功できないのは確かだと思いますが、でも下積みが長いからといって、必ずしも成功するとは限らないですよね。松永代表にお尋ねしたいのですが、下積み期を経てブレイクしていく人とそうでない人の顕著な違いとは何なのでしょうか。
まず言えることは、ブレイクして有名になる人は、非常に探究心が強く、ブレイクするまでの間に沢山のことを学び、また自分を鍛えて、ある特定の才能を磨いて来ています。そして、ブレイクすることで、その探求してきたことが結果として報酬のように得られるわけです。もう一つの特徴は、ブレイクするまで貧乏であっても、あまりそのこと自体を気にしていないということ。そして三つめの特徴としては、自分を信じているということです。(図3参照)

その上で、つねづね松永先生がおっしゃっているように『運』が作用するわけですよね。
そうです。十分な下積みがあって、そこに『天運』が巡って来たとき、ブレイクするわけです。『実力』があっても『運』がなければ、成功できません。
『意欲』×『能力(脳力)』=『実力』
『実力』×『運』=『成功』 です。
つまり、『成功』とは、『意欲』と『能力(脳力)』と『運』の掛け算の結果なのです。ですから、どれかが0(ゼロ)ですと、成功はできませんし、どれかが小さければ、成功も小さなものになるわけです。成功できる人とそうでない人の違いは、このどれかの要素で説明できます。
先ほど話したことに当てはめるなら、『意欲』とは探求心に比例し、『能力(脳力)』は学習と訓練に比例します。そして『運』が巡って来るまで忍耐強く待ち続けることができるかどうかは、それまでの間、貧乏であることを苦にしないことと、成功するまで自分を信じる力にかかっているというわけです。しかし、『天運』と呼ばれる、天空の星の運行によって決まる『運』を待つだけでは、人によって『天運』の到来期が違うので、思うように行かないことが多いのも事実です。例えば、早すぎる幼少期に訪れても活かすことができませんし、逆に晩年の体力も気力も衰えた時期に到来されても、成功を享受できません。
そこで、私が提唱している『ラックマネージメント』を活用する意義が出てくるわけですが、求める『運』の到来を意図的にコントロールしようとする試みが『ラックマネージメント』の極意でもあります。
とてもわかりやすいご説明ですね。感銘を受けました。
(後編に続く)
後編の対談は、さらなる佳境へと進展します。自分の可能性の頂点に立つということは、内なる頂点を極めるということであり、内なる頂点を極めていない限り、どんなことを成し遂げても空しくなるということ。内なる頂点を極めることの真意とは?本当の意味での満足とは?・・・『空海密教』の神髄が、成功哲学として語られます。どうぞお楽しみに!
◆インフォメーション
道幸さんが直接指導される『加速成功実践塾』は、今年はあと1回開催されます。
日程は、12月20日(土)、21日(日)の2日間です。
詳しくは次のURLをご覧ください。
http://www.infojapan.jp/kasoku_sj/index.html